July 09, 2004

[読書]進化的画像処理

4-7856-9063-1.jpgmixiの増井俊之先生の日記で紹介されていたのを見て、面白そうなので読んでみた。面白かった。

GA&GP(遺伝的アルゴリズム&遺伝的プログラミング)の手法を使って、画像処理のフィルタを自動生成してみましょう、というのが全体を貫くテーマ。複雑な処理をする画像処理フィルタも、基本的なフィルタの組み合わせで表現できることが多いのだが、熟練した専門家であっても、その組み合わせを直感的に掴むことは容易ではない。そこで、GAやGPを使って、使い物になるだけのクオリティを持った画像処理フィルタを自動生成してやりましょう、というお話である。

文中で述べられる手法のおおまかな手順としては、まず、処理したい画像と、「こんなふうに処理して欲しい」という処理後の画像(これは手作業で作成しなくちゃならない)、そして重み付け画像を用意する。評価関数と、組み合わせる基本的なフィルタも用意する。で、GAかGPのアルゴリズムを使い、にょろにょろと実用解となるフィルタが生成されるまでプログラムを走らせる。……って、こうやって書いただけじゃいまいち分からないとおもうので、詳しく知りたい人は実際に読んでみてくださいな。

当然のことながら、最適化問題に定式化できないと扱えないため、あまり高度なことはできない(じゃあどのあたりまでなら出来るんだ、と言われると僕自身の無知もあってうまく答えるのは難しい。まず、評価関数をうまく設定できないと駄目だし、その評価関数が他の処理対象の画像にうまく適合するものでなくてはならない)。しかし、自分ではどんなふうにしたら良いのか想像も付かないようなフィルタが自動的に生成されるのはなかなかの驚きで、掲載された画像を眺めていくだけでも楽しめるとおもう。

基礎的な知識を丁寧にフォローしてあり、GAの知識がまったくなくても問題なく読めるようになっている。プログラミングリストが掲載されており、昭晃堂のサイトでダウンロードできるようになっているのもすばらしい。文句なしに刺激的な良著で、画像処理を(テーマとしている || 興味を持っている)尾内研のメンバーにはお勧めです。



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Comments

尾内研じゃありませんが、私も機会あったら読んでみます。

Posted by Showyou at July 9, 2004 09:58 PM

小池研なひとにもお薦めです:-)

電通大の図書館にも置いてあるんですが、残念なことに、いまはおれの手元にあります。そのうち返却されたら、借りて読んでみてください。

Posted by ぶでいぬ(井原) at July 9, 2004 10:08 PM

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