June 25, 2004
RFIDでリアルな群衆
眠れなくて布団のなかでにょろにょろしていたら、RFIDを使ってリアルな群衆の絵を作れないかというアイディアをなんとなく思いついた。
なんだそれは、と思うだろう。なにを隠そうゲーム制作の世界、あるいは映画のようなコンテンツ産業の世界では、如何にしてリアルな群衆をシミュレートするか、あるいはその動画を作るか、ということがそこそこ大きなテーマとなっている。
僕自身もあまりその難しさを理解しているわけじゃないのだが、とにかく、ニセモノの群衆をリアルに見せるというのはすげー難しいらしい。まあ、ただ沢山の人型の3Dオブジェクトを配置して、各々を適当な方向に歩かせただけではぜんぜんダメだということくらいはなんとなく想像できる。
もちろんこのテーマで論文も出ている。ちょっとぐぐるとたやすく引っかかる。
パーティクルオブジェクトを用いた3次元群衆流動シミュレータの構築
http://www2.watanabe.arch.waseda.ac.jp/hw/
1996/hide/other/1997densan.pdf
人間の行動特性を考慮した雑踏における自律エージェントモデルの歩行行動
http://www.teu.ac.jp/aqua/FWW/proj/3D/
2003/Paper/00p027.pdf
また、citeseerで"crowd simulation"とかで検索するとどっさり出てくる。というわけで、これは論文になるネタなのだ。わかったか。
考えたのはこんな感じ。実際の群衆の一人一人にRFIDを付ける。そして正確な位置情報を取得する。それを使ってリアルな群衆の動画を作る。めでたしめでたし。……ただし、これだけじゃプロフェッサー・ONAIには「携帯電話に付いてるGPS使えばいいじゃーん」って言われちゃうだろう。最近のGSP衛星って数cmの精度で位置情報を返して来るらしいし。なのでもう少し付け加えよう。
まず個々のRFIDに小型マイクを仕込む。で、雑踏のざわざわした音を取る。そうすると、いわゆるバーチャルリアリティーに使える。ユーザ視点で雑踏の中を歩くときに、ユーザの移動を追って、そのユーザから一番近い位置で録音された音声を再生してやることで、実にリアルな音を鳴らせるわけでこれはすばらしい(ような気がする)。ほんとに素晴らしいかどうかはいまいち自信がないのだが。加えて、加速度センサーを頭手足に適当に付ける。ゼミで聞いたところによると加速度センサーってのはx, y, zの3方向の加速度? が取れるらしいので、これによって姿勢の変化を取れる。つまり雑踏の中でしゃがんで靴のひもを直す、みたいな動作まできっちり捕捉できるわけでこれは素晴らしいような気がしないでもない。ん〜。こうやって文章に書き出してみると途方もなく穴だらけなアイディアで、こんな文章このまま闇に葬ってしまえと思わなくもないのだがまあいいや、せっかく書いたんだからblogに投げちゃえ。
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Comments
>最近のGSP衛星って数cmの精度で位置情報を返して来るらしい
知らなかった…。最近のはいろいろスゴイんですね。
小型マイクのヤツは面白そうですね。
ふつうに体感してみたい。
こういうのって、<メディアアート>とかならまんまでいけそうですね。あとはてきとーな価値観を添付してやれば。
なるほど。工学的に新規性が無くてもそういう方向から攻めるという手もあるのか。
でも実装と実験が大変そうだにゃー。もし誰かやってくれたなら、ぼくも体験してみたいです。
RFIDのセンサーの到達距離があるんで実用的でないと思います。
GPSの精度はどーなのかなぁ。同僚にGPSケータイで遊んでる人がいるので聞いてみまつが、
たぶん mオーダーなのでポジショニングにはちょっと厳しいんでないかと・・・・
はい、井原さんくらいのレベルなら多分いけますよ。
まぁ、アートの文脈がけっこうウザかったりはしますけど。
ようはコンセプト(僕は言い訳と呼んでます)です。
群衆のやつだって、アートでやるなら群衆の絵はいらないです。
基本は何もない空間で鑑賞者の動きに合わせてヘッドホンの音が変わるだけの<サウンドスケープ>でいけると思います(多分)。
まぁそれはそれで群衆につけるのとは別の方法が必要でしょうが…
アートのほうは技術はあんま必要ないですが、
その分<ビジュアル>と<言い訳>を実装して
最後は結局全部運まかせってのが正しい道です。
>reservoir氏
>到達距離
軽く調べた感じでは、長い距離を飛ばせるものでも10m前後、というところなのかな。だとすると大量のセンサーが必要で、嫌な感じ。難しいね。
GSPの精度については
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2004/0614.htm
こことかで数cmの精度という記述を見て、「ほほう最近の技術はすごいなあ」ってんで書きました。一般に売られているようなGSP携帯ではまだそこまでではないのかも。
>panda氏
定量的な評価ができない領域だから、そんな感じになるのかな。しかし運任せすか。わはは。
ところでひょっとしてpandaさんって、美大にいらっしゃるんでしょうか。サイトのデザインもただ者じゃないし。mixiのプロフィールによると武蔵野市在住とのことですが、そうするとムサ美あたりかしら。
ご名答!
ただし、ウチの大学(ムサ美)は小平市にあります。
ちなみに、僕はココのブログ(デザインも含めて)かなり好きです。
うさぎ飼ってるトコとかねこみみかうんたの無理矢理さとか。
あんまオサレっぽいサイトは正直引いちゃいます…
やったね。大当たり。
美大の院生さんにblogのデザインを褒めていただけるのは恐縮なんですが、残念ながらデザインしたのは僕じゃありません。うちの研究室のM2の先輩です。
サイドバーのリンクのなかに"Blog Never Knows"ってのがありますが、これを書いてるのが尾内研のblogのデザイナさんです。
うさぎとねこみみは完全に僕の趣味です。こういうの大好き。
残念。
確かに僕は今年で大学生活6年目を迎えますが<院生>ではなく、<学部生>です。
つまりダメ人間です(まぁ、美大生の90%はダメ人間ですが)。
それとおべっかは好きじゃないので言い訳しときますと、
いわゆる<センスのいい>の先にあるのはただの<好き嫌い>です。
だから美大生のセンスってより僕の個人的な好みです。
うさぎやねこみみといい、井原さんのブログには僕にはないモノがいろいろあって面白いです。
僕も見習わせていただこうと思っております。
なる。ぼくもダメ人間であることにかけては人後に落ちません。
とりわけ日々研究に邁進する同僚たちを見てると、じぶんのダメさ加減を痛切に感じます。
思うに、ダメ人間にも、自分のダメさ加減を恥じてそれを直そうと心がけているひとと、
ダメな自分がそれなりに好きでつまり自分のダメさを肯定的に捉え改善への意欲など持たないひとと、
二種類あるんですよ。ぼくは後者なのでタチが悪い。
>僕の個人的な好みです。
i see:-p
同感です。
僕はダメなトコを否定的に感じつつも、
めんどいという理由で今の位置に落ち着いております。
ところで<ryoju>さん、おめでとうございます。
あなたは僕の<mixi>の足あとで、777ペタを踏まれました。
紹介文書かせていただきました<mixi
>777ペタ
♪
つーか、ぼくはまだ471ペタしかないのに、あとから参加したpandaさんは777ですか。マイミクシィの数もぼくのほうが多いのに。なんでだろ。日記を書いてるのが大きいのかしらん。
<mixi>日記始めましたね。
僕も紹介文書かせていただきました。
<mixi>は1度入った後の敷居の低さが大きいと思います。
あと、記事に関係ない話はなかなかしにくいと思いますので、雑談とかのスペースがあれば<ryoju>さんの人柄が伝わって、こちらのブログでもコメント残しやすいんじゃないかと思います。
なんか話が<mixi>内の続きになってしまったような気もしますが、
ポストしちゃいます。
紹介文ありがとうございます:-)
これからもどうぞよろしく。
mixiは中に入るとなんか気安い雰囲気がありますな。あれはちょっと独特だなあ。
hmm...:?
