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それから賃金は年功によって高くなっているかもしれません。しかし、それは日本独特の賃金システムでありまして、ヨーロッパなどでは、もう20代後半からぱっと賃金が高くなる。生涯でどう賃金をもらうかというところが日本とヨーロッパでは違うわけです。若いときは生産性に見合うほどの賃金もらっていない。しかし中高年になってくると、ちょっと生産性より高いものになるというのが学者の一般的な解説です。しかしそれはトータルでどうか。生涯で見るとどうか。企業経営としては後で払うほうが得なわけです。
興味深い。以前、慶應大@日吉でgoogle日本法人社長の村上憲郎氏の講演を聴いたことがあるが、このことに言及されていた。(ちなみに村上氏は日立製作所出身である。)
このあたりの話で、特に考えるのが、研究者の給与推移についてである。多くの場合、研究者がもっとも良い仕事をするのは二十代後半から三十代前半に掛けての時期と思う。日本的給与体系においては、この研究者がもっとも良い仕事をする時期と「生産性に見合うほどの賃金をもらっていない」時期が重なってしまい、アウトプットと待遇との乖離が極めて大きいように思える。当事者である企業研究者たちは、このことについてどう考えているのだろう。

