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Personal Knowledge Publishing Suite with Weblog
Personal Knowledge Publishing Suite with Weblog">http://www.blogpulse.com/papers/www2004ohmukai.pdf
"semblog"とは、"Semantic Web"と"Weblog"をくっつけた言葉。セマンティック・ウェブのアプローチを既存のblogのシステムに取り入れてみましょう、というお話である。
We propose a personal knowledge publishing system called Semblog with Semantic Web techniques and Weblog tools. Semblog suites provide an integrated environment for gathering, authoring, publishing, and making human relationship seamlessly to enable people to exchange information and knowledge with easy and casual fashion.
Webの利用価値として情報収集(collect)、情報発信(create)、情報提供(donate。これは情報交換とでもしたほうが適当かもしれない)の3つのプロセスがあるが、既存のWebだとこれらが別々のツールで提供されていて、能率があんましよろしくない。そこでこいつらを統合するためのツールがあったら便利なんじゃないかなぁ、ってのが出発点となった着想っぽい。具体的には、ユーザが日々ポストするblogの記事を解析して、それにハイパーリンクが含まれていたら、そこから繋がるリンクをRSSとしてゲットできるようにしたりする。あるいは、個々の記事を中心にしたネットワーク(下図)を作って、その範囲のなかでキーワード検索ができるようにする、とか。
おもしろいと思うのは人と人のリレーションシップを取り入れようとしてるところ。下は公式Webからの引用。
で,Community Webの話.人によっては「またまたそんな怪しげな単語を持ち出して」と思うかもしれない.まあそうかも.自分でもそう思うことがあるし.が,実際にはそんなに大層な話ではなく,Web上の情報リソースを人単位で管理してもらおう,そして人の間にリンクを張ることで構造をすっきりさせよう,というのがCommunity Webのキモである.これまでのWeb(ここではInformation Webと呼ぶ)は端的に言えば情報(HTML)とその間のリンクしかない世界である.このシンプルかつ混沌とした世界において自然言語処理とリンク構造でなんとか検索したりしているのが現状で,それなりにうまくいっているのだけれども最近ではWeblogのSEO効果などでやや破綻が見えつつある.semblogプロジェクトでは,そこに人という概念を持ち込み,人ごとの情報の整理を簡単にでもやってもらい,そのうえで人と人をつないでいく,すなわち人-情報のリンクと人-人のリンクという2階層のモデルをWebに導入しようと考えている.
で、そのためにFOAFやら何やらのセマンティックウェブな技術を使っていきましょう、という筋書きのようだ。そんなに簡単な道のりじゃないと思うんだけど(つーか、このあたりの技術的な詳細がいまいち見えないんだよな。どんなふうにやろうとしてるんでしょうか)、考え方としては魅力的だとおもう。引っかかるのは、人と人のリンクをどうやって貼るか、ということ。FOAFの仕様はあまり詳しく知らないのだけど、FOAFで表現できる人と人の関係っていうのは非常に単純で、"knows(相手のことを知っている、の意)"くらいのことしか表現できないじゃなかったっけ。つまり、人と人の間にリンクを貼ることはできるけど、そのリンクがどんな質のものであるかはほとんど記述できない、と。でも、ちゃんと情報検索etcの用途に役立つような人と人との関係のネットワークを作ろうと思ったら、たぶんそのリンクがどんな関係であるのかを記述できないとダメだとおもう。具体的に「こいつとそいつは大学の鉄道サークルの仲間です」みたいな記述ができるなら、そこから「ここからここまでは鉄道オタクの領域」ってのを見つけることができて、ぼくが鉄道関連の検索クエリを投げたときに、そういった領域の中だけで検索する、みたいなことができるかもしれない。それとも、「友達同士は似たもの同士」的なものが前提としてあるのかな。まあそれは確かにあるとおもうんだけど、でもそれをWeb上の情報の構造化に適用したときに既存の手法よりも良い結果が得られるかどうかと言うとよくわからない。んー。どうもまとまらないな。まあいいや。
この手の論文はその価値を鑑定することが難しいのだけど、個人的にはおもろいと思いました。

